国際刑事裁判所の設立
世界連邦運動は1990年代、国際刑事裁判所(ICC)設立に努力を集中してきました。
ICCは集団殺害、人道に対する罪、戦争犯罪を犯した個人を裁く常設の国際裁判所です。ICCは国連の創設時から構想されていましたが、東西冷戦の激化によって凍結されてしまいました。
1990年代に入り、冷戦が終結すると、民族や宗教に根ざす紛争が頻発したことにより、常設のICC設立の論議が復活し、急速に進展することになりました。1998年にイタリアのローマで ICC設立のための外交会議が開かれ、ICC設立条約(ローマ規程)を採択しました。そして、ローマ規程は2002年に60カ国が批准して発効、2003年3月にICCはIE式に発足しました。